会の概要・会則

創立趣旨

2004年7月4日から6日まで、札幌で開催された図書館問題研究会(図問研)第51回全国大会2日目夜の「テーマ別交流会」において「『戦争と図書館』(清水正三編 1977年)を語る会」が開かれ、戦争そのものの体験なども真剣に語り合われました。この「語り合い」のなかから、われわれで「図書館九条の会」を発足させては、という声が上がりました。 「九条を守る」さまざまな運動は、これまで国内はもとより国際的にも、オーバー・ピー博士らの活動へと広がっています。

 

図書館九条の会アピール

さる6月10日、日本の知性と良心を代表する文化人9氏(井上ひさし、梅原猛、大江健三郎、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子)により「九条の会」が発足、「九条の会アピール」が発表されました。アピールは、「憲法九条を激動する世界に輝かせたい」と述べ、「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、
『改憲』のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。」と結んでいます。
私たち図書館にかかわる者も、このアピールに心から賛同します。そして、「図書館は平和の時代に発展し、戦争の時代に衰退することは、古今東西かわらぬ真実」(『戦争と図書館』)という先達の至言を心に刻み、九条を持つ平和憲法を守り生かすこの歴史的運動に参加します。このような趣旨で、「図書館九条の会」が発足しました。
図書館にかかわるすべての人に、この会への参加を心から訴えます。

2004年9月9日
図書館九条の会 世話人会

 

会則

(1)名称「図書館九条の会」とする。
(2)目的 日本国憲法第九条の改変を阻止し、非戦・平和に貢献する図書館を発展させる。
(3)会員 「図書館九条の会」アピール及びこの会則を承認する者によって構成する。
(4)運営 会員の互選による世話人会がこの会を運営し、世話人会のもとに事務局を置く。
(5)活動
①「九条の会」など、このの会と目的を同じくする個人、団体と連帯し交流をはかる。
②集会、学習会を開催する。
③戦争を拒否し、平和に貢献する図書館の意義を広くアピールする。
(6)財政
①会費、寄付金、資料販売益などでまかなう。
②会費は年間500円とする。
③単年度のみ受け付ける。
④会計年度は2004年以降、9月より8月までとする。